心の癒しブログ

生きるって難しい。でも答えは自分の中に見つかる。

ゆく河の流れは絶えずして

ゆく河の流れは絶えずして、しかも、もとの水にあらず。

よどみに浮かぶうたかたは、かつ消え、かつ結びて久しくとどまりたるためしなし。

                        鴨長明方丈記」の一節より

 

 

なんとも美しい文章でありながら、この世の儚さを憂いているようにも感じ、

新しく生き直す人間の瞬発力を感じるようにも思える一節です。

 

この方丈記が書かれた平安時代にも、大地震や竜巻、大飢饉が続いた激動の期間があったそうで、その時期渦中にいた鴨長明さんがいみじくも感じたことを美しく残してくださいました。

現代に至って私のようなものがこうして触れることができるのは、なんとも感慨深いものであります。

 

文明が発達し科学で様々なことが解明されている今、いかにも人がこの世界の頂点に立っているかのような気分ですが、昨今のような災害が起こると、

人が地球に生かされているということをまざまざと感じさせられます。

 

しかしどんなに翻弄されようと、心ひとつで人は幸せにも不幸にもなれるとも、

鴨長明さんは記していました。

 

最後には畳5上半の住まいに心安らげる日を見つける鴨長明さんですが、

そこでただ一人、琴を奏でたり、琵琶を弾いては音色を愛で、歌をうたっては

自分と自分の心を慰め、楽しませていたとのことです。

そのことに心を馳せると、その情景が心に浮かび、まるでその琵琶の音が聞こえるような気がして涙ぐんでしまいます。

 

 

 

 

悲しみの中でも、涙が心を流してくれることをありがたく思い、

不安の中にも、子供の笑顔や秋風の身にしみる切なさに人として生まれたことを

尊くも感じます。

 

かなり感傷的で申し訳ありませんが、被災した方々が一日も早い復興をお祈り申し上げます。